岡山の葡萄について
岡山県の葡萄は、白桃と肩を並べ高い品質で定評があります。
それは明治の頃から先人達による弛まない努力と常に革新されていく技術を今の世代が受け継いでいるからに他なりません。「岡山の葡萄は他とは違う」と言われるのには、そう言った「情熱」が根底にあるからです。
「果物の女王」と例えられ、高尚な香りが印象的なマスカット・オブ・アレキサンドリア、奥深い風味とコクのある甘みが自慢のピオーネ、そして新たな魅力を発信しているシャインマスカットなど、岡山の葡萄は昔も今も時代に左右されない確かな美味しさを提供しているのです。
葡萄の品種について
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葡萄の魅力は、赤や緑、黒に紫など美しい色合いであること、そしてそれぞれの香りや風味、食感にバリエーションがあることでしょうか? |
葡萄の品種紹介
岡山が自信を持って紹介する葡萄の品種紹介です。
8月から12月にかけて美味しさのバトンが極早生〜早生〜中手〜晩生〜極晩生へと継がれて行きます。
バリエーション豊かな岡山の葡萄、そしてそのどれもが高品質であることを誇りとしています。
それぞれの美味しさをどうぞお確かめください。
【ピオーネ】
大粒の果実の中に濃厚な旨味をたたえた果汁、心地良い香りも備えていますので、「美味しい葡萄を食べた」と言う充実感を味わえる葡萄です。
皮離れも良いので気軽に楽しめる黒葡萄でありながら品格のある香りも備えています。
収穫期は4月上旬(加温)〜10月下旬(露地)
【オーロラブラック】
大粒の果実に濃厚な旨味、強い甘味を持った岡山県オリジナルの品種です。
種が無く皮離れも良いのでとても食べやすく、次世代を担う葡萄として人気急上昇中。
同じ黒系葡萄のピオーネや巨峰とは少し違った風味を持っています。
収穫期は5月上旬(加温)〜10月下旬(露地)
【マスカット オブ アレキサンドリア】
昔、ガラスの温室で栽培されていたマスカット・オブ・アレキサンドリアは、その高貴な香りと奥行きのある甘さから現在でも多くのファンを持つ岡山を代表する高級品種です。
生食だけではなく香りを生かしたワインや洋菓子のフィリングとしても欠かせない存在です。
収穫期は5月下旬(加温)〜11月上旬(露地)
【シャインマスカット】
大粒の果実は皮ごと食べられ、種もありません。ほのかなマスカット香が清々しい新しい品種です。
糖度が20度あり、逆に酸味は弱いですので”甘い葡萄を食べた”という満足感が得られます。
岡山産のシャインマスカットは、安定したクオリティと美しいルックスに定評があり、岡山葡萄のこれからを担う品種だと期待されています。
収穫期は7月上旬〜10月下旬
【瀬戸ジャイアンツ】
岡山県で生まれた皮ごと食べられる瀬戸ジャイアンツは、パリッとした歯触りと甘く爽やかな味わいが特徴の青葡萄です。
大粒の果実には桃のようなくびれができますので、一見して瀬戸ジャイアンツだと認識できます。
立派な房形、ずっしりとした重さなど、高級葡萄の風格を備えた大人気の品種です。
収穫期は7月中旬〜11月下旬
【紫 苑】しえん
気品のある赤ワインを彷彿させる美しい色合いと強い甘味、パチッとはじけるような食感が人気の葡萄です。
葡萄の中では極晩生種にあたり、贅沢な冬葡萄として食べる事が出来ます。
皮離れが良いうえに種もありませんので、お子様からご年配の方まで幅広い層にファンが多く、要注目の新しい赤葡萄です。
収穫期は10月下旬〜12月下旬
個性を楽しむ葡萄色々
葡萄には様々な個性があります。
マスカット・オブ・アレキサンドリアのように素晴らしい芳香と品格を備えた品種から、ピオーネのように皮離れ良く甘味と風味の強い品種、そして瀬戸ジャイアンツのように種が無くサクサクと皮ごと食べられる品種等々。
”どの葡萄が美味しく、どの葡萄が勝っているのか”と言うのではなく、どれも素晴らしい個性だと私達は考えています。
例えば、マスカットには他では類を見ない高貴な香りがありますし、瀬戸ジャイアンツにはカジュアルに口に運べる楽しさがあります。ピオーネの濃厚な満足感や紫苑の品のある美味しさと言った具合に、それぞれの葡萄が持つ魅力を存分に楽しんで頂ける事が、葡萄農家の願いでもありますし、「岡山の葡萄はおいしい」「この葡萄、また食べたい」の一言が励みにもなるのです。